皆さんはどのような場面でプレスリリースを発信していますか?
プレスリリースとは、「プレス(報道機関)」+「リリース(発表・公開)」の二語を組み合わせた造語で、企業や団体が報道関係者に向けて、自社のニュースを簡潔にまとめて発表する公式文書を意味します。
企業では広報・PR活動において、新しい製品やサービスのローンチ、イベントの開催、採択や締結、アワード受賞など、さまざまな場面でプレスリリースを情報発信の手段として活用しています。
しかし、プレスリリースの効果測定を適切に行い、データに基づいて改善を進めている企業はどれほどあるでしょうか。
「企業の広報・PR活動に関する調査 2022(『広報会議』2022年2月号内)」の「導入している効果測定の方法・指標(複数回答)」によると、マスメディアへの露出状況に関する効果測定が77.0%と最も高く、次にネットメディアへの露出状況が64.6%、プレスリリースの本数や記者発表など情報発信の回数は40.7%という結果になっています。
リリースの開封率や既読数は7.1%と効果測定の指標の中では低い結果となっています。
出典:2022年2月号『広報会議』「企業の広報・PR活動に関する調査 2022」
https://mag.sendenkaigi.com/kouhou/202202/2022-public-relations-plan/023157.php
多くの企業がメディアへの露出状況を可視化しているのに対し、リリースの開封率や既読率までを検証して改善につなげている企業は少ないことがわかります。プレスリリースの効果測定に関する情報が不足していることや、リリース配信後の効果測定に関する方法や手段がよくわからない、といった広報担当者がいることも考えられます。
当社では、「プレスリリースを送ったまま効果を検証できていないがどうすればよいか」、「効果を可視化したいがどのようにすればよいか」といったご相談を受けることがあります。
プレスリリースの効果はなぜ確認する必要があるのでしょうか。また、効果測定はどのように行うべきなのでしょうか?
広報・PR活動の効果は、アクション(活動)⇒アウトプット(露出)⇒アウトカム(経営への貢献)のプロセスを経て表れていきます。そのため、各プロセスを計測する効果測定の指標は大きく下記の3つに分かれます。
アクション指標 : PRの活動に関連する指標
アウトプット指標 : PRの露出に関連する指標
アウトカム指標 : 経営に貢献する指標

プレスリリースの場合、3つの指標は下記のような内容で考えられます。
アクション指標は広報・PR活動の行動量を測る指標です。量的指標はプレスリリースの配信数など、メディアへの露出を増やすための行動ができているかを測ります。質的指標は、プレスリリースの開封率、リリース経由での問い合わせがどれだけ増えたかなど、行動変容が指標となります。
アウトプット指標はどれだけメディアに露出したかを測る指標です。量的指標は、広告換算値やプレスリリースからの記事掲載数などが指標となります。質的指標は、記事の掲載先や内容、SNSの反応の中でもポジティブなものの比率などで考えます。
アウトカム指標は、コミュニケーションの結果売上や契約件数など、経営や事業にどれだけ寄与したかを判断する、重要性の高い指標です。プレスリリース配信のタイミングでのコーポレートサイトの検索数の推移や企業への問い合わせ数・資料請求数が向上したかなどを指標として見ることが多いです。
この3つの指標カテゴリにそれぞれ目標を設定し、プレスリリースを出した結果を計測して評価します。
例えば、プレスリリース掲載量の強化を目的として分析を行う場合は、リーチ数やSNSシェア数など複数の指標を集計します。
また、冒頭の「広報会議」の調査結果では、リリースの開封率や既読数は7.1%と効果測定の指標の中では低い結果となっていましたが、実際は開封率や既読数の把握も非常に重要です。例えば、リリースごとに開封率や既読数をデータ化して比較することで、タイトルの見直しができ、リリースの質を高めることができます。情報が媒体とマッチしていないようであれば、より的確な媒体へ情報提供することで、リリースの開封率を高め、既読率を上げることにもつながります。
リリース配信後の効果測定では、「メディア」と「メッセージ」の2点に注目して行うことで、どこに問題があるのか、より強化しなければいけない指標が何かを明確にすることができ、広報活動の見直しや具体的な改善ポイントが把握できます。

また、自社だけでなく、競合がどのようなプレスリリースを発信し、どういった媒体に掲載されているかを把握することも重要です。
リリース本数は競合の方が少ないのに、SNSで波及されたことで多くの媒体に掲載されている、といった事例もあります。どのようなテーマや切り口の情報が波及されているのか、どの媒体が波及元となっているのかを知ることで、自社の改善にも活かすことができます。
注力テーマがどれだけ掲載されているかは、記事の内訳を可視化することで把握できます。他社のデータと比較することで、質の高い内容のプレスリリース発信へとつながります。

当社が提供している効果測定ツール「PR Analyzer」は、自社だけでなく競合のデータも算出することができ、効率的な効果測定や分析が可能です。また、自社にとっての重要な指標は何か、どのようなPR戦略を立てればよいかなど、広報・PR活動を行ううえで悩んでいるという企業の広報担当者様のお悩みには「広報効果測定ハンドブック2025」をご用意しています。
広報・PRの効果測定の設計ポイントをまとめていますので、ぜひこちらも参考にご覧ください。
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プレスリリースの効果測定をどのようにするべきか、自社のKPI設定はどうすればよいかなどは、下記よりお気軽にご相談ください。
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